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もろ刃の剣

 昨日(1月8日)の日経新聞に、今年のCESはネット化が進んで各種ネットサービスを提供するものの、ネットサービスでは日本の家電メーカーが得意とするハードウェアで差別化が難しくなるので、ネットサービスはもろ刃の剣となる、という記事があって、歩きながらこの意味について考えてみた。


 これは企業情報システムでも全く同じ話で、Amazon,Google,マイクロソフトが提供しているクラウドを利用すると場合によっては安くなる。なぜ、安くなるかといえば、ホワイトボックスとよばれる汎用PCを集積して(スケールアウト)ハードウェア料金を安くしていることが大きな要因となっている。日本海外を問わずサーバ・ストレージベンダーにとっては、上述のCESのように、クラウド(ネットサービス)が進めば進むほど、ハードウェアで差別化がしにくい、という”もろ刃の剣”が成り立つ。

 ただし、ネットサービスによってハードウェアが差別化しにくくなっている、とは一言では言えないと思う。たしかに、PCのように同じ機能を提供するものであれば、結局のところ、NetBookのような”安い”ものに流れてしまいがちだ。ただし、たとえば、電子ブックでシェアをもつAmazonのkindleは、書籍のダウンロードするための通信機能として、携帯電話に採用されている3G通信機能が内蔵されていて、かつ、Amazonが契約しているので、自分で契約する必要がない。つまり、携帯電話圏内であれば、自由に通信ができる。これはネットサービスとハードウェアの差別化が融合した良い例だろう。

 こう考えてみると、kindle以外にもネットサービスによって新しい通信のカタチを提供するものはまだまだあると思う。たとえば、研究段階であるけれども、”人体のリモコン化”。NTTドコモでは、目で操作できるイヤホンを開発。ネットと連動することによってまた新しいコミュニケーションが生まれるかもしれない。ネットの場合、Googleの仕組みなど、”あちら側”にフォーカスされがちだけど、”こちら側”もまだまだフロンティアが残っていると言えそうだ。


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