FC2ブログ

Entries

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://bemasterof.blog24.fc2.com/tb.php/253-2d0e81d6

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

ラフ・コンセンサス? IETFにみる意思決定

自分が大学時代なので、もう、7年以上前だけど、IETFのミーティングにちょくちょく参加したり、プレゼンしたりしていました。

IETFの名称は、Internet Engineering Task Force、主な役割はインターネットの標準文書であるRFCを発行すること。TCP/IPといったインターネットの標準はRFCに準拠している。最近は、ほとんど接点がないのだけど、引き続きメーリングリストは購読していて、最近、考えさせられるタイトルがあった、それは"Is the IETF aging?(IETFは年をとったか?)"

IETFのよいところは、ラフ・コンセンサス、すなわち、”こんなもんでいいじゃないの”というラフなコンセンサス(合意)をとりつけて、それをベンダー(USだとCisco/Juniper、日本だとNTT/日立/富士通、中国ではHuaweiあたりが増えているらしい)が実装する。これは伽藍とバザールで言えば(ピンとこない方は、「ビックデータ戦略」をお読みください)、バザール、オープンソース的なアプローチだ。

一方で、ラフ・コンセンサスが形成されるための与件は、”みんな同じ志をもっていること”だと思う。それは、自分たちの作ったプロトコルがインターネットを良くするとか、これがないとインターネットが困るとか。結論からいえば、こうした”同じ志”という土壌は、いまのネットで形成されにくくなっていると思う。

 ラフ・コンセンサスの例は、たとえば、セキュリティ、もともとネットは性善説に基づいており、みんな仲間で悪いことしないという前提だったから、セキュリティはなかった。でも、1990年終わりくらいから、ネットは”無法地帯”と思う犯罪者が登場して、性善説的なモデルはうまくいかなくなった。性善説ほど話は単純ではないけど、ラフ・コンセンサスが形成される土壌が、ここのところ薄まってきたような気がする。

 大学卒業後、いろいろな会社を見てきたけど、結局のところ、このラフ・コンセンサス問題はどの会社にも存在する。会社の意思決定、マネジメントには、二つのアプローチがある。ひとつが、IETFのようなラフ・コンセンサス、どちらかというとサラリーマン社長がモノごとを決めるときに使う方法で、日本の場合、ラフ・コンセンサスというより”根回し”に近い。ただ、ラフ・コンセンサスにしても、根回しにしても、結局のところは、その意見に賛同するということが条件。もう一つのアプローチはトップダウン、これはオーナー社長に多くて、”世の中みんな右に向いてるかもしれないが、俺たちは左をいく”有無を言わせない方法。

 ラフ・コンセンサスとトップ・ダウンどっちがいいか?これは状況によると思う。みんなの志が同じで、ビジネスが安定しているときであれば、ラフ・コンセンサスの方がうまくいくケースが多い。でも、みんながバラバラで、非常時の場合、圧倒的にトップ・ダウンの方がうまくいく。

 もともと、自分は前者のアプローチ、すなわち、ラフ・コンセンサスこそ、意思決定のあるべき姿、と考えていた。でも、いろいろな会社をみていくうちに、結局のところ、ラフ・コンセンサスは万能ではないことに気がついた。IETFを全部トップダウンにできないことは承知しているけど、トップダウンな要素も必要になってきているのではないだろうか。
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://bemasterof.blog24.fc2.com/tb.php/253-2d0e81d6

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

プロフィール

kengo

Author:kengo
コンセプト:
①ブラックボックスとしてのITを解きほぐす:どんどん便利になっていくIT、便利になる反面、ブラックボックスになっているもの事実。ブラックボックス化しつつあるITを解きほぐしていきます。

②エンジニアのためのファイナンス:ファイナンスは企業全体を見るツールとしてとても重要。企業そしてビジネス全体をどう見ていくか、そんな情報を提供します。

③映画・書評:IT・ビジネス系の書評、見た映画についてつづっていきます。

メールはこちらまで




Disclaimer
このBlogは長橋賢吾の個人的な考えを掲載したものであり、長橋賢吾が所属ないし関係する機関、組織、グループ等の意見を反映したものでありません。

MicroAd

FC2アフィリエイト

旅ポケドットコム

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

アクセス解析

reviewplus

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。