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ビックデータは分析を駆逐するか

先日、ある方と話していたら、こんな話になった。

「ビックデータがさらに普及すると、分析しなくてもいいんですかね?」

自分は鳥瞰と3手の読みで指摘しているように、たとえ、技術が進歩しても(3手の読みが正確になる)、鳥瞰は感覚的な専門家によるものなので、専門家は必要という認識だけど、3手の読みでカバーできる局面が増えるんじゃないかと。

たとえば、自分が昔やっていたアナリストという仕事、”テレビがxxxx台しか売れなかった”、こうした事象をもとに、様々な角度から分析して、次に起こりうる事象を予見する(このテレビを作っている会社が大量の在庫破棄をする、など)。その予見が現実のもととなれば、株で勝つことができる、ちなみに、"The best way to predict the future is to invent it(未来を予想する最良の方法は、未来を作ってしまうことである)"を達成すべく、事業会社に働きかけて自分で未来を創るというアプローチもあるけど、これは最近少なくなったみたいだ。

 未来を創ることはさておき、あるコンピュータに”テレビがxxxx台しか売れなかった”と入力する、そして、このコンピュータの様々なアルゴリズムが何億、何百億、、、といったレベルでのシナリオをシミュレーションする、そして、そこから最も高い確率のシナリオを採択する、これはIBMのワトソンとほぼ同じ考え方だけど、それなりの答えがでてくるように思う。

 となると、問いだけを入力すれば、”分析しなくても”よい時代がくるかもしれない。逆に言えば、どれだけ”良い問い”をするか、やはり、これは最初の鳥瞰の役割だろう。

 ある会社で、伝票の入力・発注をいまだにコンピュータに任せず、手作業でやっている会社がある、いわく、”コンピュータに任せると、雇用が減るから”、コスト競争力という点では、コンピュータに任せた方がよいにきまってる、でも、地方にとってはやはり雇用は大切な問題だ。そして、ビックデータで分析できるとなれば、分析する人間もいらない、いやはや、難しい時代になったものだ。産業革命が行き過ぎたイギリスでは19世紀、機械排斥運動(ラッタイド運動)が起きたけど、このまま進めば、もしかしたら、コンピュータ排斥運動が起きてしまうかもしれない。結局、共存ということなのかもしれない。

 
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