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Suicaと長期開発

Suicaといえば、今や電子マネーの代表格として、誰もが利用しているサービス。

そんなSuicaについてちょっと調べていて、面白いことがわかった。

このSuica、開発開始が1987年で、実用化が2001年、基礎開発から実用化まで16年かかったという。
引用元:http://sucra.saitama-u.ac.jp/modules/xoonips/download.php?file_id=2922

自分が記憶している範囲(当時は静岡の小学生でした)では、1987年というと、ようやく自動改札が出始めたころ。静岡は結構手動改札(駅員さんが切符を切って、回収)があったと記憶している。

当時、電子マネー搭載のICカードで改札を通過できる世界が20年後に実現するとは、誰も思わなかったはずだ。そういう意味でSuicaは、夢≒妄想技術だったに違いない。そして、その夢がいつ叶うかわからないものに投資するのは、高リスク以外の何物でもない。

でも、なぜ、実現できたのか? あくまで、想像だけど、開発者の執念、そして、会社の鉄道以外からの収入を中長期的に拡大したいという思いがあった、からだと思う。

自分が注目しているのは、後者。株式市場を含めて、一番の問題点は、物事の見方がきわめて短期化していること。四半期決算はその最たる例だ。四半期にどれだけ利益を生み出すかに集中するあまり、長期的に果実を生むかもしれない研究開発をカットする。短期的には業績は伸びるかもしれないけど、長期的にはどっかで競争力が剝げ落ちる。

景気はますます厳しくなっていくなかで、当然、コストカットは必要だ。
でも、Suicaのように、16年も開発を続けることによって、新しいマーケットを生み出す技術も出てくる。
なので、厳しい時こそ、長い目で物事をみる、これが重要だ。

そういうわけで、ひとつ企画案ができました。「我が社の長期開発を自慢するコンテスト」、たしか、東レの炭素繊維は40年近く開発して、最近ようやく芽が出始めたと記憶している。日本の企業のいいところって、こういう技術をもっていること。この技術をプロモートすることも必要だとSuicaの例をみて思いました。


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コメント

[C13] Re: Suicaと長期開発

こういう開発ものは長い目でみなきゃいけないのかぁ。
スピードの求められるビジネスではなかなか待ってくれないのにね。
費用のコストダウンだけでなく、時間のコストダウンも考慮しなければ
本当の価値を見出せないとなるとかなり大変なことだと思います。

[C14] No title

>くもりのち晴れ

スピードと長期的め面をどうバランスをとるか、これが経営者の腕の見せ所だと思う。
  • 2009-02-10 14:30
  • kengo
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