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落語カテゴリ追加:しゃべれどもしゃべれども

ここのところ、落語を聴いたり、落語関係の本を読むことが多いので、落語カテゴリーを新たに作ります。

新しくカテゴリを追加した動機になったのが、この映画「しゃべれどもしゃべれども」。

一言でいえば、落語に対する見方がちょっと変わった。

いままでは、志らく師の以下の指摘が説得力があると思っていた。(立川志らく 「全身落語家読本」p42)


近頃、女性落語家なるものが増えてきた。個人的に面識がある人もいるし、特に三遊亭歌る多姉さんなんかは、人間的に大変魅力があるお方だ。彼女たちを毛頭否定するつもりもないが、言えることは、落語は女性には向いていない。何故か?答えは簡単である。落語はすべて男の目から見た世界だからだ。歌舞伎もそうだ。これと逆なのが宝塚だ。あれは女の目から見た世界。



そう、まさにその通り。でも、だからといって、女性が落語をやっていけないか?

「しゃべれどもしゃべれども」を見たら、この答にNoという人は誰もいないと思う。

結局のところ、”裾野を広げる”ということが一番大事だと思う。

これを思ったのは、05年にニュージーランドを旅したとき。ニュージーランドは人口420万人程度でとっても小さい国だけど、ラグビーは強い。ナショナルチーム”オールブラックス”はワールドカップで何度も優勝するくらいの世界でもトップレベルの強さだ。なぜ、ニュージランドのラグビーが強いか?いろいろ理由はあるのだろうけど、自分が理解したのは、”裾野の広さ”。

ニュージーランドのいたるところにラグビー場があり、小学生からナショナルスポーツとして定着している。そして、オールブラックスを頂点に、国内リーグがあり、学生リーグがあり、といたるところでラグビーが定着している。

女性が落語をやるということは、ニュージーランドのラクビーが強いということと同じことだと思う。

そういう意味で、この映画、落語の裾野を広げることに一役買っている、そして、このブログも少しでも裾野を広げるために情報を発信するつもりです。

観客(Audience)と話者(Player)を固定すると単なる”伝統”になって、落語はつまらないものになってしまう。立川流家元談志師は今から44年前の処女作「現代落語論」で最後にこう警鐘をならしている(p280)。


最後にもう一度いう。人間未来を創造することはできても断言することはできないだろうが、落語が「能」と同じ道をたどりそうなのは、たしかである。



この本、44年経過しているけど、まったく色あせていない。それだけ、時代を超えた本質をつかんでいるからだと思う。


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